中央アルプス縦走(一日目)
上松から駒ヶ岳まで。
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ある種勢いというのがあるのかで計画された中央アルプス縦走。行く前にいろいろ調べていたところ宝剣岳が大変だということだった。あとは空木もきついそうだと。実際行ってみるとまた違ったものだった。いつものように行く前はあーでもないこーでもないと悩む。
荷物は水の6.5リットルが一番重い。食料はアルファ米やらインスタントラーメンやら味気のないものばかり。酒も持たず。最小限の荷物でクリアする予定。それでも23kgになった。
さて一日目。一番早い列車を乗り継いで8:44に上松駅に到着。そこからタクシーで登山口まで向かう。タクシーの中で今年はこちら側から登る人が多い、若い女性もいたなどという話を聞く。一方空木(宝剣の間違いか?)で鎖場で中年女性が登れなくなって渋滞を起こしていたという話も聞く。山ブームですなどという話をする。
林道のゲートからしばらく歩くと敬神の滝の小屋に到着。ちょっと勘違いしてそのまま林道を歩いていってしまう。沢に出てしまい、間違いに気付く。15分のロス。日程にそんなに余裕がないので致命的なことにならなければいいが。気を取り直して小屋の奥へと進む。ここでもちょっと登山道の入口を探してとまどう…。
出発は9:45。看板までには頂上まで7時間半とあった。それはちょっと長くないかね?
2時間登って五合目の小屋に到着。ないと言われた水場はない。まだまだ道は普通の登山道が淡々と続く。それほど道は荒れてない。五合目までの途中に二人すれ違う。あとは人と会うことはなかった。時折開けたところに出て、これから登るであろう山が見えた。宝剣岳はわかりやすい…。
八合目には14:20に到着。そろそろ植生が変わってきた雰囲気。気温も下がりつつある。休憩するとちょっと体が冷える。ちょっとガスがかかりかける雰囲気。
大ナギに出て、ガレ場のトラバース。特に危い雰囲気は感じない。ただ森林限界を越えてハイマツになってきた。
15:45。九合目。ここの小屋は閉鎖。いよいよ風も強くなってきた。風避けの石壁がすごい。フリースをザックから取り出して着る。さすがに体力が無くなってくるし森林限界を越えて空気の薄さを感じ始めた。ときどき雲間から見える先の光景を確認。もっともこの時点では何がどの山かはわからない。宝剣岳は見当がつく。横から見ると北側の尾根が上がったり下がったり…。
駒ヶ岳への最後の登りを開始する。石がごろごろしていて歩きにくい。空気も薄く、ちょっと登ったら休憩という感じになる。熊鈴の音のせいか頂上木曽小屋から人が出てきた。今から登るのかとちょっと心配そうに言われる。たしかにこの時点で16時半を過ぎていた。やがて頂上の社が見えてきて…。結構遠いんだな。到着。若干の写真を撮ったあと頂上山荘の幕営地まで下りていく。下のほうにテントが一つだけ見えた。
17時に幕営地到着。携帯の電波がかろうじて立つが接続できるところまでは行かない。残念だ。気温はどんどん下がる。テントを設営して晩御飯の用意。この日の晩御飯は赤飯。とてもじゃないが外で御飯は作れない。初めてテントの中で調理をする。ベンチレーションは忘れずに…。
この日はほぼ予想時間通りの行程となった。今日は淡々と登るだけの楽な道だった。明日は厳しい行程になることを考えながら寝袋に潜る。目標は空木。