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中央アルプス縦走(二日目)

駒ヶ岳から空木岳まで

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  • 登山

4時に起きる。テントの中の気温は6度。まあまあ。着込んでいるので寒くはない。

昨日の赤飯の残りとカップヌードルを食べる。カレー味は食器の掃除が大変だ…。水は沢のような調子では使えない。だが必要以上に抱え込むのも重いし…。残りの水は出発時点で4リットル。軽くするためちょっと多めに使った。わりとのんびり準備をしていても5:45には出発。だんだんと明るくなる中、中岳へと登る。今日も天気は良い。さて、なんとか空木までは、できればその先までもと思いつつ出発。

中岳

同じような石がごろごろする中を登っていく。登山道にはロープが張られている。15分もかからず山頂に。下から宝剣山荘の小屋からのスピーカーの音が聞こえてくる。なんとなく残念な感じだ。

宝剣岳

6:41着。

中岳から小屋へと下る。小屋を通りすぎて宝剣岳に取り付く。うーん、これが噂の鎖場…?鎖が必要なの…普通に三点支持で丁寧にのぼればクリアできる。あれば楽なので使わせてもらったが…。写真だけなら一見壊そうに見えるものだ。とまあ登っていったら宝剣岳の山頂に到着。ここで携帯をチェックしたら電波が入った。

真ん中の岩に登るとかなんとかあるらしいがそんなことをしてないでさっさと先を急ぐことにした。また岩場の下り…。岩の下をくぐりぬけ…。10mぐらいの登り。鎖はあるが…。やはりなくても大丈夫な程度。ナイフリッジなるものを歩き…三ノ沢分岐に到着。その途中、極楽平から先の道、空木・南駒ヶ岳まで見通せた。

正直拍子抜けという感想。鎖がなかったら緊張するだろうけど…。核心部と言うには簡単。

檜尾岳

10:23着。

次の大きな目標は檜尾。島田娘ノ頭、濁沢大峰を淡々と通過。極楽平までの道は非常に楽だが、案内のコースロープがなくなったあたりからちょっとだけ雰囲気が変わる。ちょっと岩場も出てくる。ところどころ鎖やザイルが垂らしてあるところがある。

宝剣岳の時点で暑くなってきていたので三ノ沢分岐でフリースを脱ぐ。この日はそれでも暑かった。

やがて見えてくる檜尾の小屋の姿。あれは目立つ。一回下がって上がるというのがやだなあ。檜尾についたあたりでちょっとだけガスが出た。小屋が見えなくなる瞬間もあり。このときは伊那側から雲が吹いてくる感じだった。このときに一人抜かれた。

熊沢岳

12:17着。

遠くからでも岩場でめんどくさそうな雰囲気。

熊沢岳の手前の岩場のトラバースがちょっと怖い。ガイドブックで見た光景。斜めになった一枚岩でちょっととっかかりがなく慎重に行く必要があった。ちょっと下を見ると道はあったが…。ペンキはあるから間違ってないと思うのだが…。

岩場を抜けると熊沢岳の山頂。このあたりでまた一人抜かれた。熊沢岳の山頂で休憩がてら話をする。木曽殿越で水を汲むと言っていたが、知人はそこがちょろちょろで苦労したという話をする。今晩は擂鉢窪まで行って明日は越百から飯島に下りるそうだ。その道は通れないという話らしいがなんとか復旧という話が出たとかなんとか。

そろそろ空木が近付いてくる。このあたりだと山頂手前に第一ピークがあるのがよく見える。苦労しそうだ…。

東川岳

13:58着。

ちょっと下って登って。東川岳に到着する。先行する人が段々と小さくなっていくのがなんだかなということろである。空木を真正面に捉え、ああ、あれを登るんかいな。下に木曽殿の小屋が見えた。こうして見ると近くに見える。すこーんと下りてまた登りというのがうんざりする。

ここで一気に150mの急な下り坂。最初はストックが短かすぎたせいか安定しない。足元を見るために体を倒すとザックの重みがのしかかり不安定になる。このあたりの下り方がまだ下手。もっとさっさと下りられればいいのだが。20分と書いてあるところを40分もかかっていてはつらい。

一回ストックを岩にひっかけて体重をかけてしまい曲がってしまう。その場で真っ直ぐに伸ばし直す。あーあー、高いんだから。

下のほうには先ほど抜かれた人が休憩していた。こちらに気付いたようだった。なんとなくこちらを気にしているようで、遅くてもうしわけない。

空木岳

17:13着。

木曽殿越に到着。先程の人とちょっと話をする。水場はじゃぶじゃぶ流れていたと。興味があったので一応水場に行く。ただ、荷物を増やしたくなかったから汲まなかった。戻ってちょっと休憩して、出発。この時点で14:45。マップには1:50とあった。30分遅れたとしてもなんとかなると判断。ただぎりぎりにはなる。

最後の登り、360メートル。急な坂道を登る。くねくねと曲がりながら高度を上げていく。とはいえいよいよ疲労も貯まり体が動かなくなる。1時間登ったところで5分立ったまま休憩。ここは必死。ここで辿りつけなかったらおそろしいことになる。ときどき後ろを振り返って東川岳との高さを比較する。

1時間半余り登ったところで第一ピーク到着。ご丁寧にペンキで第一ピークと書いてあるよ…。

ここから先が長い!高度計をつけていたから騙されないがいつまでたっても頂上に辿りつかない。乗り越えても乗り越えても下って次の岩場。ハシゴ・ロープ・鎖場が連続。個々はそんなに難しいわけではないが…。ただ危ないよね。落ちたら大変なことになる。9月にも空木で一人死んでいるという話もあったし。もうちょっとだからと気を緩めるわけにも行かず丁寧に丁寧にと言い聞かせながら登る。南山で重登山靴で一回練習したのは感覚を掴むのに役に立っていた。

と、頂上に近づくにつれ急に木曽側からガスが出てきた。まだ日はあると安心していたら急にガスに包まれ…まっくらじゃないですか。どうなってんですか。駒峰ヒュッテが見えたとおもったら見えなくなる。えーと思いつつももうちょっとと山を乗り越えていくとついにガスかの向こうに山頂の柱が見える。ここでやっと安心した。頂上では霧で何も見えない周りを見渡す。

あんまりのんびりしていても仕方がないので小屋までさっさと下りる。

駒峰ヒュッテ

他に宿泊者はいなかった。おかげで土間を占領してテントを張る。小屋の裏からは駒ヶ根の街の灯りが見える。ここでは携帯の電波が入った。下界と会話を行った。急激に気温が下がり、電話の間だけでも凍えそうだった。

今日もテントの中で晩御飯を作る。五目御飯。食べたらさっさと寝る。小屋の中ということもありそんなに寒くならなかった。時折強風の立てる音が外から聞こえる。

この日両足の親指がマメというか水泡ができていた。紐がゆるかったのか。足が中で動いたか。

概ね予定通り。擂鉢窪まで行くのは無理だったなあ…。マップの所要時間はおおむねただしい。距離が近くても登れないのにはそれなりに理由がある。もっと早く進めればいいが…。ちょっとだけ宿泊地に辿りつくのが遅い。トラブルがあったら面倒なことになっていただろう。

ラジオの天気予報は晴れ。チリの鉱山の救出のニュースをやっているがあまり関心を引かない。明日は下山できるだろう。予定通り。