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南アルプス沢登り(三日目)

野呂川・左俣を探索。

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  • 登山

7時ぐらいに起きる。5時ぐらいにガチャガチャという人が歩いている音がして一度目が覚めたが、起きたら他の人のテントが全部消えていた。

そのあとは朝食だったが朝から酒を飲みながらだった。緊張感がまったくないということがよくわかる。もう一泊するか適当なところで切り上げてこの日のうちに帰るか相談しながら食事をすませた。

9時半にテントや荷物をそのままにしたまま出発。左俣に入渓。雰囲気は右俣とそんなにかわらない。大して苦労もなく進める。綿毛が、何の綿毛か、雪のように舞っていてきれいな光景だった。

隊長のあとをついていくのだが、釣竿片手で登っていた大岩の足跡、自分が足を乗せても足場にならないのだがどうなっているのだろう?

平行して北岳への登山道があるのだが、何度も 渡渉するルートになっている。普通の人はちょっとつらいんじゃないだろうか?道は若干荒れ気味。北岳の裏口ということで人気はないようだ。

釣りをしながら3時間ぐらいかけて左俣大滝まで行く。大滝はなかなか壮観な光景だった。記念写真をパチリと取ってここで引き返す。さすがに登りはしない。ちなみにここまでの釣果は一匹。綿毛のせいでフライがまぎらわしいとか、大勢の釣り人が入ったせいでイワナに馬鹿にされている模様。

丁度そのとき北岳からの登山道を男女が下りてきた。見ていたら女性がへろへろのようで男性が前後にザックを担いで下りてきていた。実はフランス人だったが、日本語はできずに英語しか無理だった。両俣小屋に行くと言っていたが小屋の人は大丈夫だったのだろうか?あとでテントを張っていたので多分大丈夫だったのだろうが…。

登山地図には大滝から両俣小屋までは40分とあり、実際その程度で戻れた。ただ一回沢の中でずっこけて全身水浸しになってしまった…。沢のなかを歩いて40分だからあのフランス人は無理だよなあと思っていたら実際1時間以上かかっていたようだ。

テントで昼御飯をすませたあと、下流の堰堤のわずかに上から釣りを再開。このあたりは川幅が結構ひろくなっているのでさらに流れも緩やか。ほんのわずかな距離で川の姿が変わっていく。だんだんと日が傾いてくると寒くなってきた。さすがに2000m。

釣りも切り上げたところで夕飯。いろいろもってきたものがすっかりなくなってしまう。明日は5時に出発して始発のバスを乗り継いで帰ることにした。明日の朝御飯のためにカレーピラフをもう作っておく。

そのあと小屋前で他の客と一緒に話をする。小屋の人の好意で日本酒をいただく。横浜国大の院生が二人、植生調査のために来ていた。その人にこの綿毛はオオバヤナギだということを聞いた。成長が早いんだってね。水害で荒れた土地から最初に育つ木ということだった。あと60台の男性。結構無茶な計画を立てていたようだが大丈夫なのかな?

そんなこんなで21時ぐらいまで小屋前で飲んでいた。この日はビールx3に梅酒の残り、日本酒が2合ぐらい?濡れた服が結構寒くて上着を着ても震えていた。この日は晴れていたから星がきれいだった。そのあとすぐに就寝。