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昼闇山登山記録(二日目)

この日は昼闇山にアタック。

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  • 登山

5時に起床して準備を開始する。朝御飯はラーメン。6:45には準備が終わり出発。隊長と二人でアタックを開始する。快晴の空の向こうに見える昼闇山の姿。あそこが目標地点。わりと近くに見える。

GWに入ったところから全国的に気温が急上昇していたが、ここも例外ではなくとんでもない気温になっていた。雪はすっかりゆるんですかすかに腐っていた。夜でも氷点下にはもうなっていないのだろう。登りはじめてすぐに足場が効かないことに気付く。時間の経過とともに気温がさらに上昇、ますます雪面のふんばりがきかなくなっていった。

まずは斜面を登って稜線を目指す。最初は隊長が先頭。体が動き始めるまでは息が上がるが、動きだしたら割と楽だった。人の作った階段を登っていたから楽だったんだな…。

2時間で500mぐらい登り、いいペースじゃないかと思っていた(スタート地点が700mで頂上が1800m)。目標は5時間で登頂だったからこれはすごくないか、と思っていたがそれほど甘くはなかった。

主稜線に出たところで先頭交代。稜線沿いに雪の上を歩いていく。キックステップで登るが下手糞で斜面は崩れる。青空はきれいで抜けるようだが、上を見る余裕はない。激しく息をしながらピッケルを斜面に突き立てて登り続ける。透き通った空気に頂上はすぐそこに見えるが全然近づかない。以前に登った人の足跡があり、それに少しだけ励まされる。

登り始めて6時間以上を経過。多分、ここが最後のアタック地点、55度の斜面だと思われるところに来た。ここを抜けると一旦下がってまた登るはず。それほどの下りでないことを祈るぞ。そして最後の斜面をのぼりきる。そんなにきつくない斜面が続く、最後、これ以上は続かないはず、駆け上がるようにして登る。頂上!ああ、頂上は頂上ってわかる風景なんだな、と感じる。あたりまえだが、どちらを見ても下っている。頂上は思ったより広かった。

ただ、頂上にそれほど滞在したわけではない。記念写真を数枚取り、若干の水の補給をしたあとには恐怖の下り。そのことがわかっていたから、頂上に登ったとしても喜びはすぐに消える。北西尾根に向けて歩みをすすめる。

雪庇がずっとはりついている北西尾根。どこから降りるかということは見当もつかない。一回雪庇の上を渡ることがありそこは緊張した。何度かトラバースをし、少し下り。なんとか下れそうなところを発見。以前に降りた人の足跡があったから。ただそこは厳しい後ろ向きの下りの場面だった。

そんなに高度差があったわけではない。30mも下ればよかったはずだが。腐った雪にキックステップの歩幅は30cmの高さもない。緊張の続く下降が続き、一度はクレバスに落ちるとか間抜けなことをしたり、2mぐらいのトラバースをしたり、苦労しながらやっとのことで降りる。そこまで降りたらあとは楽だった。

尻制動であそんだりしたが、一気に半ば駆けるように下る。雪崩で運ばれたものと思われる生木の大木、岩などがあり、驚く。そうすると上のほうからザザザ…という音がしてちょっと慌てる。

谷を下るとベースキャンプのテントが見えてきて、そして昨日水を汲んだ沢が見えた。水が昨日より濁っていて、雪解けがはげしくなったことがわかる。春が来ていることがわかる。昨日登った急斜面を登り、ベースキャンプまであと少し。

テントが見えて一気に疲労がはげしくなる。キャンプに到着。隊長と握手をし、若干の片付けをする。水不足のところ、ビールを一気に2本開ける。無事に戻れた、成功して、戻れた。

三日目に続く。