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北アルプス縦走3日目

常念小屋 5:30 大天荘 8:20 ヒュッテ西岳 11:45 ヒュッテ大槍 16:00 槍ヶ岳山荘 17:00

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  • 登山

この日は5時半出発で11時間行動。常念小屋から槍ヶ岳山荘を目指す。この日はトラバースの一日。

夜は台風かよと思わせるような強風とテントに叩きつけられる雨にまったくやる気をなくす。こんな天気だったら今日はもう歩かないとか思いながら寝ていたら寝坊してしまう。気がついたら4時を過ぎていた。慌てて準備をする。明るくなったので外に出てみると槍ヶ岳から穂高の稜線がはっきり見えた。雨は上がっていた。ああ、こんなところだったのね。

ドタバタの準備を終える。水は前日に一の沢まで汲みにいく元気がなかったので小屋で買うことのした。ここの小屋は天水じゃなくて汲み上げなのかな?小屋出発時点で水3.5リットル。この水で最後まで持たせた。

5時半出発。天気は曇りというところか。風は時々吹く程度。カッパとフリースを着込んで歩きだす。乾けばいいな。この日は一日ヘリコピターが飛び回っていた。どうやら小屋への荷揚げをやっているようだ。

常念岳を登っている人のヘッドランプが見える。大天井岳に行く人はいないようだが…。ここから大天井岳への道は最初ちょっと登ってあとは緩やかに登ったり下ったり。頂上を通る道もあるがトラバースの道もある場合は迷わずトラバース。

横通岳トラバース、東大天井岳トラバース。割と快調に進む。この日は天気も言いので目標地点がよく見える。順調に進んで出発の遅れを取り戻せた。大天荘に無事到着。ちなみにカメラは前日に水で不調になったのでこの日から写真はない。

小屋で若干の休憩。大天井岳はすぐに登ってこれるのだろうが登らずに通過。わはは。小屋には大学生らしき集団がごちゃごちゃしていた。大天井荘に向けての道を出発。ちょっと前を背負子を背負った二人組が歩いていく。どうも小屋の人らしいが…速いな…。

大天井ヒュッテでちょっと休憩。ここで合流した数人と大学生の集団は槍ヶ岳へ同じ縦走路を歩くことになる。

まずあの山に登るのかと思ったが登山道はトラバース路だったので楽だった。あとはえっちらおっちら歩いていくだけ。ここもそう苦労しないで進む。ビックリ平だかなんだかってのもあったような気がするがあまり記憶にない。順調に西岳に到着。

この頃になると日が出てきて急激に暑くなってきた。水が…今日は日中1リットルと決めていたので消費量に気をつけないとなと。一回に飲むのは一口。カッパもフリースも脱いでザックに詰める。適当に入れたらザックの高さが高くなってしまってうっとうしいことになった。

さて、まず大下り。ちょこっと行ったら鎖場のところで大学生の集団が渋滞を起こしていた。向こうが道を譲ってくれた。ここの鎖って自分にはいらんよなあと軽く歩いていったら大学生の一人が簡単に歩けるみたいですーと後続に声をかけていたがさっきまで鎖にしがみついていた気がするのでやめといたほうが無難かなあと思う。その先で梯子を下りた先では壁面にそってトラバースして折り返しという面倒なことになっていたので三点支持で直下降したら後ろから真似しそうになったのでちがいますよと声をかける。前の人を無闇についていくのは危ないね。

ぐっと下って水俣乗越の看板が見える。ここからは東鎌尾根の登りとなる。水俣乗越までは順調だがペースが落ち始める。このあたりから行動時間が8時間を越え、暑さもありか、何をやっても体が動かなくなってきた。補給食を入れても一時的な勢いもつかない。つらい…。ここから700mの登り。

ときどき梯子が見えてなんだありゃとか面倒な登りを登ったり…。窓がどこだったかなんてのはさっぱり覚えていない。一回稜線沿いで道が別れているように見えて何も考えずに歩きやすいほうに行ったらどんどん細まって三点支持に状態になって、ここはこんな危険な登山道なわけないぞと落ち着いて稜線に登ると向こう側に普通の道がついていた。何をやってんだと思ったが同じミスをした人はすぐ前にいたようで新しい足跡がついていた。頭が疲れているとこういうミスをしやすい。

槍ヶ岳と北鎌尾根がよく見えるわけだが良く見えればいいのかどうかと思うよと。近付いているのか近付いていないのかよくわからん。どんどん足が動かなくなる。三歩登って息を整えてという感じでもあり。後ろの大学生の集団は8人だったので相当遅いペースなのに乗越のあたりで30分以上差をつけていたはずが最後ヒュッテ大槍のあたりで追いつかれそうだった。ここらあたりはただただ必死に登るという感じ。またまた高度計の数字だけを頼りに我慢我慢。30分置きに休憩、1時間で食料とか考えていたけど前回休憩取ったのいつだっけというぐらい頭が疲れる。時折風が吹くと涼しいのだがずっと吹いているわけではない。今日はもうちょっと吹いてくれたらよかったのになあ。

小屋まであと40分の看板があったが実際小屋までどのくらいだったのだろう。あと3分の看板は大体正しかったと思う。登ると突然小屋が見えたという感じ。ヒュッテ大槍の到着。ここではほとんど休憩なしに先を急ぐ。ここから先のルートは二つ。殺生ヒュッテまで行ってから登るか尾根を詰めるか。迷わず尾根をつめる。

ここもまた大岩ゴロゴロの上を歩いていく。槍ヶ岳まで800mとか100m毎に書いてあるわけだが…さっぱり意味がない。100m進むのに10分ぐらいかかるのかとか計算しながらあと1時間かねーとか。下には殺生ヒュッテのテントがいくつか見える。そこから登ってきている人がいる。いまから登りだしなら随分差が出るはずだよと思ったら小屋につくころにはきっちり追い付かれてやんの。あっちのほうが歩きやすいのかね。

我慢我慢とやっていたら気がつくと槍の穂先の前を通っていた。ああ、ここがあの有名な槍ヶ岳か…と思いつつ先を急ぐ。夕日に照らされた穂先は…どうでもいい。やっとのことで小屋に辿りつく。小屋で受付をすませてテン場へ向かう。小屋の天気予報の表示では明日明後日と大荒れらしい。勘弁してよと。夕日が見えるーとか観光登山の人が騒いでいる。いいねえ…。

テント場につくと途中で一緒になった人が隣にテントを立てていた。おつかれさまですとか挨拶を。随分はやいですねえとか挨拶。急激に気温が下がってくるな。 ここのテン場はテント札が表札みたいな木の板になっている。

テントを立ててあとは晩御飯。今日の晩御飯はインスタントカルボナーラ。持ってきたワインは水代わりにガブガブと飲む。このワインが本来どの程度の味なのかは知らないがこんなときに飲むとものすごく旨い。さっさと酔っ払ったところで寝る。

いよいよ明日は今回の核心部の大キレット越え。なんとか無事にとか考えて横になっていると22時ぐらいに雨の当たる音が…。おいおいと思ったら外が明るく。うわあ。激しい音が。勘弁してください。雷雨になりました。もうやだ。