「原発賠償金 社保庁が即 差し押さえ」を赤旗に聞いてみた
Facebookから流れてきた記事、疑問を感じ調べてみたところ唖然する結果を得た。
そもそもこの記事の写真自体が最初フェイクではないかと疑った。出典も何もないからである。しんぶん赤旗1/30付の記事という話が出たので図書館で確認したところ記事の実在は確認できた。
そして記事の内容である。疑問大きく2点である。「社保庁」と「400万」である。
- 社保庁は2009年に廃止されている。
- 2年分で400万では国民年金(約15000円x24月)に比べて大きすぎないか。
その2点について赤旗の編集局に問い合わせてみた。が返事を待っている間に別の人が裏取りをしたようでそれが 社保庁が即、差し押さえ について確認してみた - がんばって @ktmsm が長文を書きました にまとめられている。しょうがないので赤旗側の主張からまとめてみるという方向になる。
やり取りの結果で得たことをまとめると
- 「社保庁」は「日本年金機構」の間違い(訂正記事も出している)
- ほげほげほげほげ
書き間違いについて大きな問題ではないが、問題は二つ目である。
その回答によると なんとかかんとか かんとか ーーーーーーーーーーあーあーあーあーあー。
- 2年分ということは震災以前から従業員の天引きした社会保険料を着服していた
ということである。
また記事中に「飼料代や電気代を優先して支払い、従業員の賃金支払いも滞っています」とあるように
- 従業員の賃金より牧場の運転資金を優先している
ということがわかる。牛を飢えさたらかわいそうかもしれないがこれでは従業員が飢えそうである。
そしてそれにもかかわらず
- 賠償金が差し押さえられたことをマスコミを使って被害者であることを宣伝している
ということである。記事中では「少しずつ納めるから…」と答えているようだがその気が本当にあって日本年金機構に相談していたら差し押さえにはなかなかならない。それを2年分の差し押さえになったということは納付の督促を無視していた悪質な滞納の可能性が高い。
やってることはもはや無能を通りこして性悪クズ経営者としてしか言いようがないのだが随分と同情が集まっているようである。年金制度がどうのと怒っている人も多いようだが従業員は「経営者の問題」で年金保険料を払っていたのに貰えないという大変なことになりかけていた。それでも国はふざけんなと思う人もいるだろうが、自分がもし従業員だったら「人の保険料を今まで着服しておいて自分だけ被害者面かよ、まずてめえがふざけんな、給料もさっさと払え」と言いたいところである。
さて「赤旗」に思うこと。それでも色々な理由をつけてこの事業主を庇い国を避難することはできる。本当の弱者はここでは出てこない、給与が支払われず、年金保険料を着服された従業員ではないのか。厚生年金の滞納という事実を知っていたのにもかかわらず従業員を踏み台にするような事業主への同情を誘うようなミスリードを招く記事にしてしまうのは本当の弱者救済に継がっているのかということである。