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絶対に安全です

危険の認識は難しいもんだね。

「絶対に安全ですと言っていたのに騙された」というような話を聞くのだが、言っているほうも騙そうと思って言っているわけじゃない。

何かのリスクを評価するときには世の中絶対はないので確率的な評価になる。1年間にある問題が起こる確立は0.3%ですとか。そうなると例えば巨大隕石が落ちてきたらどうなりますかと聞かれれば科学的立場から言えば0%ではないのでその場合はダメですと答えるしかなくて、そう言えば「危険だ危険だ」と言われるのが目に見えている。隕石は極端だがいろいろなリスク評価をちゃんとやっても素直に言っちゃうと絶対に安全というのは嘘じゃないかとかいう話になる。

確率と言えば、Xが起こる確率は起こるか起こらないかだから50%とか平気で言っちゃう人も少なくない。そういう世の中ですので確率的評価からするとある放射線量よりタバコ吸ってるほうが危険だとか、30年後にガンになるより抗議集会に行く途中で車に轢かれる確率の方が高いとかいろいろあるけど、なかなかそのような認識は難しいものですな。