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北アルプス縦走5日目

北穂高小屋 5:30 涸沢 7:45 横尾 11:00 上高地 14:30

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  • 登山

夜中に寒さで目が覚める。あんだけ着ていても寒い。気温が一桁なのが問題というよりシュラフが湿って役に立ってない。なんとか我慢しながら3時まで寝る。

起きるとひたすら寒いのでガスをつける。今朝の朝御飯をチキンラーメンにしておいてよかった。ガスで暖まりながら。朝御飯終了。雨は今は止んでいるようだが。5時過ぎに出発する。隣の人と挨拶をかわして。

さて出発だが…ガスで全貌がさっぱりわからない。どっちに進むんだかさっぱりわからないが下りのほうに行くペンキに行けば間違いはないんだろう。方向感覚が全く無いが。こっちでいいのか?これから1500mの下降となる。

南稜は…。特に難しいことはなく。淡々と下りていく。ただ、朝は体が動いてないので苦労する。下りでは体が暖まりにくい。下のほうから沢の音が聞こえてくるんだが…。全然見えない。ちょこっと鎖場とか梯子とかあるけど大したことはない。ただ、一回お尻を下ろして下りようとしたときに足がすべって尾てい骨をぶつけた。これは痛かった。骨折にはならなかったが。

南稜の取り付きをすぎると普通の登山道。楽しく下っていく。大部下っていくと涸沢から登ってきた人とすれ違う。今日で帰りですよー下山したら風呂と酒ですよーとか会話。いくつか沢筋があらわれる。段々下ってきたんだね。一瞬ガスが抜けたときにテント村が見える。あれが涸沢か…。残念ながらしばらくするとまたガスに覆われたが。順調に沢沿いに下りていくと道も平坦になり…涸沢に到着。ここまで下りるとガスもない。

ここで長めの休憩と水の補給。涸沢の水は美味しいな。残っていた常念で汲んだ水とは全然違う。人は一杯いる。これだけの登山客がいるところを歩くのは初めてか。噂の巻きスカートの山ガールの実物も初めてみた。実在するんだね。休憩時にここの登山客と話をしたときに昨日の天気で大キレット越えしたことに驚かれる。ちょっとだけ自慢できることなのかな。

のんびり休憩したあとに横尾に向けて出発。最初は快調に飛ばしていたのだが…。段々と足が痛くなってくる。どんどん酷いことになって…。まともに歩けなくなった。上では平気だったのにな。

そのうち雨が降ってきたりとか相変わらず。上のほうに雲がかかっているのも相変わらず。結局下から稜線が見えることはなかったな。上高地までの6時間。足の痛みに耐えながらストックで体を推し進めるという感じで歩く。徳沢ののんびりした空気がうらやましい。時折雨が降ってくる。もう風呂に入るから濡れてもいいやとわりと適当。明神を越えたあたりからだんだんと上高地からの観光客が増えてくる。ただの観光客に軽く追い抜かされる…。

小梨平が見えてきて…。疲れた体をなんとか風呂までひきずる。やっと楽になれる。風呂で体を洗ったあと、またザックを整理する。登山靴は履けそうにないのでサンダルにはきかえる。お土産を購入し、バスに乗る。また新島々で乗り換えて松本へ。バスターミナルでチケットの購入手続をして、スーパーでコーラを買う。やはり下山したときにはこういう下世話なもの。名古屋行きのバスに乗り込む。隣の席の人がビールとスナック菓子を食べているのがうらやましい。

23時前に名古屋に到着。これで4泊5日の北アルプス縦走の旅が終わったか。

以後反省点。

  • 4泊5日の今までで最長の登山を無難にこなした。
  • 悪天候にもめげずに大キレットという難所で落ちずにすんだ。

残念な点

  • 難所での遅さ。ルートを考え、体の運びを考え、動作も遅く。慣れが足りない。
  • その結果目標の奥穂までは行けず。

全体に天候が悪く、晴れたと言えるのは一日だけ。シュラフの水濡れは気をつけていたがそれでも結露などでどんどんダメになった。4日目以外は歩くのに苦労はしてないが毎日こんだけ長いのは初めて。なかなか楽しい山登りには遠い。

歩いているときはさっさと帰りたいとしか思わなかったが帰ってくると目標を達成できなかったこともあり、また戻りたくなる。通常縦走路で最難関は西穂〜奥穂だって?そこまで行けるのかな。