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南アルプス / 1日目

北沢峠 9:45 → 栗沢山 12:30 →アサヨ峰 14:00 → 早川尾根小屋 16:15

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  • 登山

南アルプスに行こうと漠然と考えてはいたが、実際の計画を立てる段に入る勢いがなく。取り敢えずガイドブックでもと本屋で山渓のシリーズを買ってくる。付属の広域地図を眺めながら計画をぼんやりと考える。それにしても交通アクセスが悪すぎる。行くのも大変だが縦走するとして下山したところから素直に帰れるのかどうか。調べるとバスもそろそろ運行終了になるのが出てきている。起点は一回行ったことのある北沢峠ということにして…。終点も同じにすると甲斐駒・仙丈のピストンで終わりそうなので別の場所に設定…夜叉神峠にする。早川尾根・鳳凰三山か。お茶濁しの感は否めない。

時間割を考えていくが、どんだけ早く行っても一日では北沢峠までしか行けないことにがっくり。この時期の日の短かさからあまり歩けない。体力的に12時間歩けても日は落ちて真っ暗だ。この時期の気候はやらかしたときには優しくはない。キャンプ指定地で刻む制約も有りあまり進めない計画になってしまった。

天気が荒れたときに雪が降ったという話は出ていたので装備は多少増える。ダウンジャケット・フリースパンツ・ハードシェルなども準備。アイゼンも持っていく。シュラフは3シーズンにしたが…。銀マットはやめる。装備は17kgか。現地で着るもの出しても水でトントンぐらいか。

11:30のバスに乗り、3時間で伊那へ。高遠へのバスの乗り場はJRの駅前なのでちょっと場所が違う。高遠から仙流荘へのバスに乗り換え。登山客は自分だけ。17時前にやっと仙流荘に到着。2年振りか。車が一台もいない第二駐車場にテントを張る。雲の流れは早く低気圧が通過中という天気予報通りかと思う。シュラフの中ではすでに心は折れている。早朝のバスで帰っていいかなあと考えながら寝る。

4時ぐらいに寒さで目を覚まし、早起きしてもバスはないのでそのまま寝ている。6時ぐらいに起きてだらだらと準備をする。テントには霜が下りてポールのスリーブが凍結気味。この時点で氷点下ですかと呆れながら撤収してバス停まで行きチケットを購入。8時のバスに乗るが客は4人。運転手のガイドと共に高度を上げる。運転手がこの時期に登るみなさんは本当に山が好きなんですねと言っていたが、あたしゃホントにそうなんかねえ。景色は紅葉から冬へと変わっていき1時間で北沢峠に到着。工事の人が新しい看板を据えつけている以外に人の気配がほぼない。

仙丈岳への登山道は雪がチラチラ残り、気温は氷点下。下半身も寒いのでカッパを出して着る。駒仙小屋のほうに下っていく。小屋が改築中ということだったがすでに建物は完成して荷物の搬入をしているようだった。ここで水を汲み栗沢山への登山道に入る。ところどころ雪が残っているがアイゼンは全くいらない。特に面白いこともなく淡々と登っていくだけの道だ。人の気配は全くないと思ったが後ろから来た壮年の夫婦にやがて抜かれる。途中に甲斐駒が見える瞬間があり、雪がないんだなと思った。森林限界を越え、突然木が消えるのが毎度不思議なんだが、息が苦しくなってくる。2500mを越えたあたりからはどうしても空気の薄さを感じ始める。ハイマツ帯を適当に登っていく。なかなか山頂がわからないなあと思ったがやがて到着。2時間で登れるという道だったが実際は2時間半かかった。このあたりは仙丈・北岳・甲斐駒がよく見える場所だ。

ここからは早川尾根がずっと見えて、多分あれがオベリスクなんだろうという尖端が見える。次のアサヨ峰に向けてちょっとばかし岩がゴロゴロしているかねえという道を歩いていく。下を見下ろすと野呂川の流れが目に入る。突然富士山が目に入り、思っていたより大きく見えることに驚く。結構近いんだな。時折突風が吹くが体がぐらつくようなことはない。アサヨ峰への登りは2・3箇所、両手を使わないといけない場所がある。まったく危い場所ではないのだが、日陰の岩場には雪が残っているため足を慎重に体重をかける必要があった。だが決してアイゼンを出すような場所ではない。ここも頂上が見えてこないので登るたびにがっかりすることを繰り返す。道標が見え、登るとアサヨ峰の頂上につく。

ここから先はハイマツ帯の下り。ここから見える北側斜面は雪が残ったままなのが見えた。あれはあのまま春まで残るのだろう。さっさと樹林帯まで下りないかなあと思うのだが微妙なアップダウンが続く。樹林帯に入ればあとはダラダラ歩くだけ。こんな樹林帯のどうでもいい道は鈴鹿を歩くのとどういう違いがあるのだろうかと考えながら歩く。微妙な登りがあったりしてうっとうしく感じる。謎の三角点を発見して間も無く早川尾根小屋に到着。6時間半で到着は予定より1時間遅れている。

今日の道はわかりにくいところは全くなく、その上テープがばんばん巻いてあって苦労する場面はなかった。いい感じに歩きやすい道だった。

早川尾根小屋はすでに無人開放小屋になっていた。先客は2組。登りで追い抜かされた夫婦と若い女性が一人。一人でテント担いで歩いている若い山ガールが実在するとは思わなかったよ。

小屋の水場はまだ涸れてはいなかったが、沢は凍りかけていた。今日の気温は3度ぐらいだったか。さっさと晩飯を作って食べる。晩飯はインスタント皿うどん。わざわざ中華丼の元まで買ってちょっとだけ豪華。

やることがあるわけではないので18時前には寝る。夜中に目を覚ましたのでトイレがてら外に出て空をながめる。月が明るくて星を見るのにはあまり良くないな。

明日はどうするか。早出して一気に夜叉神まで歩くか、それとものんびり南御室の小屋で一泊するか。どうも今晩は風が強いなあと樹々の音を聴く。